2015年8月30日日曜日

維新分裂劇のシナリオライターは誰?

賞味期限切れの橋下維新の悪あがきは、数年前の壊し屋小沢劇場を思い出す。期待感の高い政治家だったが、期待感倒れで終わってしまった。橋下氏も言動は勇ましいが、実績よりも負の遺産を積み上げてしまうタイプのようだ。それをカモフラージュするためなら、仲間を見殺しにしても、何の痛痒も感じないのだろう。政治家を引退するはずが、日本維新の党の議員を全員落選させると豪語する。この筋書きのシナリオライターは、数日前に松井知事と懇談した菅官房長官か?安保法制で期待はずれの終わった日本維新の党の民主党べったり路線は安倍政権にとっては、公明へのプレッシャーのかけ損ないどころか、公明の発言力を増す結果となった。さて、この分裂劇で一体誰が得をするのか?見極める必要がある。
 
橋下氏が新党結成を表明 維新分裂、野党再編は加速へ
2015年8月29日5時31分 朝日新聞デジタル

維新の党を離党した橋下徹大阪市長は28日夜、代表を務める地域政党「大阪維新の会」の全体会議で、「大阪維新の会で国政政党をやる。年内にはしっかりとその道筋をつけていきたい」と新党結成の方針を表明した。大阪が地盤の議員を中心に離党させ、新党に合流させる考えだ。事実上の「分党宣言」で、これで維新の党は完全に分裂。松野頼久代表に近い勢力は民主党との合流を加速させる方針で、野党再編が一気に進みそうだ。
特集:どうなる維新の党
 国政政党「大阪維新の会」が発足すれば、維新の党の国会議員51人中、橋下氏に近い大阪地盤の議員を中心に少なくとも十数人規模が合流するのは必至だ。
 維新の分裂は同時に、野党再編を一気に加速させる可能性を秘める。橋下氏は、地域主権を柱にした新党の立ち上げで、野党再編の主導権を握る狙いだ。
 一方、松野代表や江田憲司前代表は、すでに民主党の岡田克也代表と野党再編に向けて会談。「親安倍政権」の大阪地盤の議員が抜けることで、維新と民主の合流が進む可能性がある。
 大阪府枚方市で開かれた全体会議では11月の大阪府知事、大阪市長のダブル選挙で、5月の住民投票で廃案になった大阪都構想を再び公約に掲げることを確認。出席者によると、橋下氏は「ダブル選挙に絶対に勝たないといけない」と述べ、両選挙に独自候補を擁立する考えを示した。そのうえで、「大阪維新の会というブランドで第三極、しっかりした野党をつくっていけばいい」と新党立ち上げ方針に触れ、その理由を「大阪の課題を解決して、本気で大阪と東京を(日本の)二極にしていこうと思えば、政治力を持っていないといけない」とした。
 12月の市長任期満了で政界を引退する方針は変えておらず、新党は松井一郎幹事長(大阪府知事)を軸に想定しているとみられる。
 全体会議終了後、松井氏は記者団に、都構想を再び掲げる理由として、自民党が都構想の対案に掲げて設置された大阪戦略調整会議(大阪会議)が、不調に終わっていることを挙げた。5月に廃案となった都構想案については区割りなどを見直す考えも示した。
■橋下氏、わずか1日で方針転換
 橋下氏は27日の離党表明直前、自らのメールで維新所属の国会議員に「今、党が割れるようなことはしない」「僕と松井知事は、維新の党を離れて大阪、関西の地方政治に集中する」との考えを伝えていた。わずか1日で自ら党を割り、国政に関わる方向にかじを切ったことになる。
 変化は大阪都構想でもみられる。反対多数となった5月の住民投票直後の記者会見では「(結果を)大変重く受け止める。僕が提案した都構想が受け入れられなかった。やっぱり間違っていたということになるんでしょうね」と語っていた。だが、離党を表明した27日の記者会見では「僕の次のメンバーの維新がやるというのなら、いいじゃないか。維新が都構想を訴えていくのは、十分合理性がある」と軌道修正。振れ幅の大きい姿勢に、批判の声も上がりそうだ。

0 件のコメント: